竹中平蔵さんと。

先週、good design companyにはこんなお客様が…。

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元・国務大臣/参議院議員にして、現・慶応大学教授の竹中平蔵さん。
Casa BRUTUS』の連載「水野学のメシ食いに行きませんか?」の対談企画のため、gdcのオフィスに足を運んで下さいました。

ご専門である経済の話題をはじめ、都市論から教育論まで、テーマは様々に展開。含蓄のある、はっとさせられるお話の数々に夢中になっているうちに、あっという間に対談終了!色々なことに気付かせていただき、本当に楽しい時間でした。

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対談後さっそく、竹中さんお薦めの本『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』を購入。またまたこれが、面白い本でした。

一万円札でお馴染みの福沢諭吉。著作『学問のすゝめ』は当時の大ベストセラーですが、その中で彼が語っていたのが
「一身の独立なくして一国の独立なし」
(国民一人ひとりが独立しなければ、国家の独立などありえない)
という言葉。
つまり福沢諭吉は、国を批判するのではなく、「一人一人がもっと頑張らなければいけない」と日本国民を叱咤激励していたのです。

「これを書いた福沢諭吉も偉いけれど、当時の日本人も偉い!(笑)」
と竹中さん。
というのも『学問のすゝめ』は、今の人口換算でなんと1,000万部も売れていた計算になるのだそうです。そんなにたくさんの人がこれを読み、日本を変えようと熱い志に燃えていたなんて…!
もっともっと学ぼう!と、一層前向きな気持ちになった対談でした。竹中平蔵さん、ありがとうございました!

ちなみに、発売中の「CasaBRUTUS」連載は、Mr.Childrenのプロデューサーでありap bankの活動もなさっている小林武史さんがお相手です。この対談も面白かった…!書店にお立ち寄りの際はぜひ。

JAGDA(社団法人日本グラフィックデザイナー協会) 選考会

先月末、JAGDA(社団法人日本グラフィックデザイナー協会)の選考会が行われました。

JAGDA(ジャグダ)は、日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織。選考委員は全国に3000人近くいる会員の中から投票で選ばれるのですが、good design company代表・水野は昨年・一昨年に続き今年もその1人に選ばれ(ありがとうございます)、2日間にわたる選考会に参加してきました。

『Graphic Design in Japan 2008』(JAGDA年鑑)に掲載される作品を選ぶための選考会ではあるのですが、同時に、2003年に水野学も受賞させていただいた「JAGDA新人賞」が選出されることもあり、毎年注目が集まります。
実際に広告や商品として発表されたものだけでなく、自分で自由に作った「作品」も出せるのが、この選考会の特徴。
若手デザイナーにとっては、大きなチャンスです。
今年は、昨年から約200点増の2700点を超える作品が集まり、会場が作品で埋め尽くされました。

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「作品がたくさん並んでると、細かな部分の丁寧さが目を引くなぁ」
というのが、水野の帰社後の第一声でした。
印刷のこだわり、紙選びのこだわり、0.1mmのこだわり…。
gdcは、普段から相当こだわっている方だと思っていた(印刷所の方に煙たがられかねないほど…)のですが、「まだまだ!」だそうです。

一層丁寧に仕事をしていこう!と、gdcスタッフ一同、選考会の様子を聞いて更に気合いが入りました。
お世話になっている印刷所の皆様、今後も宜しくお願い致します!

「東京スマートドライバー」巨大ボード出現!

東京駅近くに…

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「東京スマートドライバー」巨大ボードが2つ出現!

10mを超える、巨大サイズのピンクチェック。
一般道を走る方も、高速道路を走る方も、『ピンクのチェッカーフラッグ』を目にしたら改めて「スマートドライブ」を心がけていただけると嬉しいです。

首都高の事故を減らすプロジェクト「東京スマートドライバー」。
http://www.smartdriver.jp/
ウェブには新たに特設サイトが2つオープンしたようです。

1つめは、身近なスマートドライバーの話題を投稿する企画、
MY SMART DRIVER」。
せわしないこの年末の時期、道路というと、『取締り』とか『切符を切られる』とか、マイナスイメージも思い浮かびがち。
でもこれは、「いい運転をしている人を褒め合おう!」という、スマドラならではの発想。心温まるエピソードが続々投稿されています。

2つめは、「冬の失敗エピソード」。
首都高での冬場の失敗エピソードを投稿するだけでプレゼントが当たってしまうという、ラクで嬉しい幸せ企画。
タオル・キーホルダー・ネクタイなどのスマドラグッズの他、こんなものまで当たってしまうそうです。

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さらには、日光金谷ホテル横浜ロイヤルパークホテルの宿泊券も!
こっそり言いますが、投稿しておいた方が絶対お得です…!

ところで。
今朝早く、gdcスタッフの1人にベビーが誕生しました!やった~!
おめでとう!!

年始ポスター撮影、瀧本幹也さんと。

先月下旬、都内某スタジオ。

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真っ白な空間の中、

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広ーい畳の隅っこでは、

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人気モデル・宮本りえさんが着物姿で横たわって…。


とあるクライアントの、年始ポスターの撮影風景です。
カメラマンは瀧本幹也さん。
good design companyは過去に何度もお世話になっていますが、いつも、どんな状況下でも、必ず期待以上のクオリティのものを上げてくださいます。

今回もやはり、さすがでした。
現場を楽しみながらも冷静沈着。かつ、細部まで細やかで丁寧。
普通だったら照明のセッティングだけで半日以上はかかろうという撮影が、驚異的なスピードでスムーズに進行。そしてもちろん、写真の上がりは最高。
「プロ」ってのはこういうことだよなぁ…。鮮やかな仕事ぶりに、gdcスタッフ一同、ますます瀧本さんに惚れてしまったのでした。

仕事に追われまくる今月のgdc。1日が50時間あればいいのに!と願う毎日です…。でも、このポスターが駅に連貼りされる日のことを思うと、早く年が明けないかなぁとも思うのです。

グルメ、宿…掲載情報あれこれ。

先月はたまたま取材が重なり、水野の掲載誌が4つほど出ています。

GOETHE(ゲーテ)』1月号 「オトコの粋買いリスト」
京都の骨董屋さんで手に入れた河井寛次郎の器の話をしました。
河井寛次郎は、日常の道具が持つ美しさを尊ぶ「民芸運動」を提唱した陶芸家。この器は、水野が、目にした瞬間誰の作品とは知らずに一目惚れしてしまったもの。後から大好きな河井寛次郎の作品と知って驚き、更にお値段を知って…………。しかし、時すでに遅し。ひとたび生まれた熱い恋心に抗うことはできず、結局、gdcの食器棚に収まることとなったのでした。
ちなみに、gdcには器が色々揃っています。というのも、小さなキッチンスペースがあり、若手スタッフがよくみんなの晩ご飯を作っているからです。
単に効率だけを考えたら、料理の時間ぶん仕事してくれた方がいいのですが、段取りの勉強になり美的センスも問われる料理は、自然とデザインセンスが鍛えられるようです。
今の料理担当スタッフ達も、近頃、味だけでなく盛りつけの腕前までぐんと上達してきました。

エスクァイア』1月号 「クリエイティブクラス57人に訊いた京都の食どころ」
おすすめの飲食店やお土産をいくつかご紹介させて頂きました。

GQ JAPAN』1月号 「100人行きつけの寿司屋、100店」
出張先の山形県酒田市で出会ったお店を紹介させていただきました。
山形はちょうど、「のどぐろ(赤むつの仲間)」が美味しい季節です。

TITLE』1月号 クリエイターがこっそり教える「僕の好きな宿」
宿に関するアンケートにお答えしました。

一方、gdcがアートディレクションを務める「MAMEW」のコスメも各誌で話題。特に、コスメに厳しいプロからの支持が目立ちます。
ビューティーエキスパート・大高博幸さんが大絶賛なさっていたり(「美的」1月号)、人気美容ライターの永富千晴さんが取り上げていらしたり(「クロワッサン」12/10号)…。
でも、MAMEWの一押しは実は「メイクサロン」かもしれません。
プロにメイクをしてもらえるスペースなのですが、先日お店にお邪魔したgdcスタッフが見事に変身して戻ってきたのでびっくりしました。
パーティーシーズンの今月、MAMEW代官山店でキレイになってから向かうのもいいかもしれません。と言いつつ、仕事に追われる今月のgdcスタッフにはそんな優雅な時間はなかなか無さそうですが…

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「良いデザイン」って?

このgdc notesを始めて半年、気付けばいつのまにやら25万ヒットを超えていました。いつも読みに来て下さっている皆様、ありがとうございます!

先月は出張が多く、水野はほぼ毎週、日本各地へ出かけていました。
出張先での出会いの中で毎回楽しみなのが宿です。
旅館の仕事をさせていただいているので、どこかに泊まる度、細かな部分まで観察してしまいます。

最近、なるほどと思ったのは、湯布院の『山荘無量塔』でした。

全12室ある客室は、全室、風呂付きの離れ。
宿のご厚意で他の客室も一通り拝見させていただいたのですが、各部屋それぞれ趣が違っていました。
中心となっているのは、古民家を移築した落ち着きある佇まいの客室。でも、調度品が北欧のものだったり、タイルはイタリア製を使っていたり。和とモダンが絶妙に調和しています。
一方、新築の客室は、石造りの壁が印象的。シンドラーやフランク・ロイド・ライトを彷彿とさせる空間です。
しつらえの細かな部分にまで配慮が行き届いていて、部屋を替えて何度も泊まりに来るお客様が多いというのがうなずける宿でした。

旅館やホテルには、人の営みの様々なものが詰まっています。
良いデザインを謳う宿は増えていますが、泊まる人のことが本当に考えられているところは意外と少ない気がします。
見栄えはいいけれど実際使うと高さが合わないテーブル、一段高くなっているため足をぶつけてしまいそうになるベッドスペース、すごく使いにくい場所にあるコンセント…などなど。

good design companyが嫌いなのが、
「デザイン的に良い」
という言葉。
「(表面的に)良いデザイン」というハードルをクリアするのはプロとして当たり前のことだと思っていますが、「本当に良いデザイン」というのは見た目だけのことではないと思っているからです。
目的や機能を満たせているか、使う人のことが考えられているか、ブランドの姿勢として正しいか…。
世に出たあとの『もう一歩先』が考え抜かれた上で、見た目の美しさを兼ね備えていること。
それが、gdcが考える「本当に良いデザイン」です。
いつもそれを念頭に置きながら、取り組んでいきたいと思います。

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“待っている人がいる。それ以上、大切な理由はありません。”

「ハンドルを握るすべての人に、待っている人がいる。」

そんなコピーで始まる広告が、今朝の朝日新聞朝刊に載りました。

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これまで、ラジオ、雑誌、イベント、CD…などを通してじわじわと広がりを見せてきた首都高事故削減プロジェクト「TOKYO SMART DRIVER」が、初めて、新聞というマス媒体で行った意思表明です。

12月は、1年の中で最も事故が多いひと月だそうです。でも、
「この街を走るすべての人に、待っている人がいる」。
1人1人がそのことを意識するだけで、きっと、事故は減るはずです。

「東京スマートドライバー」プロジェクトがスタートしたのは今年の8月。現在まででも既に、昨年より事故が減っています。
プロジェクトの思いがより多くの方に届き、どうか、少しでも事故が減りますように…。そう願いながら、真剣に取り組んでいます。

東京スマートドライバーに関する記事は、現在、Appleの公式HPにも掲載されています。小山薫堂さんと水野のインタビューが掲載されているのですが、これを見て、「東京スマートドライバーって水野がやってたんだ!じゃあ、俺もステッカー貼るよ!」と言ってくれた友人が幾人かいたようです。
自分もステッカーを貼ってみようかな?と思ってくださった方は、サイトで会員登録(無料)をして頂き、その際一言お書き添えください。

明日放送の、BSイレブン開局記念特番「未来へのトンネル and you」の中でも、このプロジェクトのことが紹介される予定です。
水野も少しだけVTR出演させていただく予定です。
BS11 「未来へのトンネル and you」
12月1日(土) 11:00~15:00 OA

「290人のクリエイターによるオリジナルカップ&ソーサー展」

今日は、「カップ&ソーサー展」のオープニングパーティーのため、銀座のG8に行ってきました。

good design companyの作品はこちら。

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ただの真っ白なカップ&ソーサー。

でも、カップを持ち上げると、お皿にメッセージが。

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I love good design.
「良いデザイン」が好きな方に使っていただきたいお皿です。

更に、このカップで飲んでいただくと、向かいの人には…

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good !
のメッセージ。

デザインを頑張っている部下とお茶する時は、是非このカップ&ソーサーを使って励ましてあげてください。
G8で購入できるそうです。
(そうだ、うちのボスにも使ってもらおう!)

みんなで沖縄へ。

思い起こせば8月初旬。飲みの席で代表・水野が漏らした「秋になったらみんなを沖縄に連れて行きたい」という一言。
それが叶い、今月半ば、good design companyスタッフみんなで沖縄社員旅行に行ってきました。

「学生時代に旅をしろ」。講演の度に水野が言う言葉なのですが、gdcにも、旅をせずに社会人になってしまったスタッフが多数…。
というわけで、今回の隠れテーマは「ディープ・沖縄体験」。
沖縄料理を食べまくること一日5回以上。沖縄民謡スナックでは泡盛片手に島唄に聴き惚れ、更には一緒に歌って踊って大騒ぎ。レンタカーを走らせ思い立って停めるのは、地元の市場や泡盛工場の前…と、観光スポット巡りの旅とはひと味違う濃密な沖縄を堪能。

もちろんその一方で、美ら海水族館のジンベイザメに驚き、体験ダイビングでは海の中の世界に感動。「いわゆる沖縄」もしっかり体験しました。
さすがに寒くて海には入れなかったものの、ビーチでのタッチフットも大盛り上がり。合間には、海や空にレンズを向けて作品用の写真を撮りまくるスタッフも…。様々な角度から、沖縄を満喫したのでした。

そして、夜はみんなでオリオンビールと泡盛の宴!スタッフから隠し芸としてヴァイオリンが飛び出したりと、お互いの意外な一面も知り、みんなの結束も更に強固なものに。
出発直前まで仕事し完徹で羽田集合→帰京後は即会社に戻って朝まで仕事…というハードスケジュールの中でのショートトリップではありましたが、思い切りリフレッシュできました。
スケジュール調整にご協力下さったクライアントや取引先の皆様、ありがとうございました!
よーし、ここから年末まで、がんばって働くぞー!

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『ミシュランガイド東京』の1ツ星を獲得!

本日、『ミシュランガイド東京』の内容が発表されました。
そして、なんと。

good design companyがアートディレクションを務めた和食店、
赤坂「阿部」が…

ミシュランの1ツ星を獲得しました!
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20071119gr09.htm?from=os1

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「阿部」は、gdcが改装ディレクションを務めた山形の旅館「亀や」さんが経営する和食店。昨年7月のオープン以来、「正しい日本の食事」をテーマに、山形の新鮮な食材をふんだんに使った誠実な料理を提供し続けてきました。
東京中のあまたあるレストランの中で、ミシュランの星を獲得できたのはわずか150軒(3ツ星8軒、2ツ星25軒、1ツ星117軒)。その中の1つに入れたことは本当に嬉しいニュースです。
知らせを聞いて、gdc社内も一気に盛り上がりました!

更に、今日はもうひとつ嬉しい出来事が。「ロンドン・インターナショナル・アワーズ」の銀賞トロフィーが到着!
ずしりと重いトロフィー、しばらく社内に飾っておこうと思います。

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