「スクール オブ グラフィックデザイン」展 @btf

 2006年に発売された書籍『SCHOOL OF DESIGN』のメンバー、古平正義さん、平林奈緒美さん、山田英二さんと水野学の4人による展覧会が、勝どきにあるバタフライ・ストロークのギャラリー「@btf」で始まりました。

スクール オブ グラフィックデザイン」展
 2010年8月6日(金)~8月29日(日)
 会場:@btf
    東京都中央区勝どき2-8-19 近富ビル倉庫3F・3A 
 時間:11:00~19:00  ※月曜・祝日定休
 問合せ先:03-5144-0330
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この展覧会は、4人が講師となり今年春から@btfで開催されていた講座の集大成。
 講座では、企画・編集からデザインに至るまで、書籍『スクール オブ グラフィックデザイン』を制作するにあたっての4人の打ち合わせ現場が公開されました。
 ”デザインに対する心構え”を著した『スクール オブ デザイン』に対し、続編となる『スクール オブ グラフィックデザイン』は、4人のデザインと仕事のコツを具体的に語った、いわば”実技編”。
 共通のテーマについてみんなで話し合っているので、「古平さんはそういう発想でデザインをしているのか!」「平林さんはここまでやっているからあのクオリティが生まれるのか!」「山田さんのセンスはこうやって磨かれているのか!」等、読んでみて、様々な驚きと気付きがありました。とても面白い本になったと思います。

 展覧会場では、書籍『スクール オブ グラフィックデザイン』を発売に先駆けてご覧いただくことができるだけでなく、4人が持ち込んだ、リアルな「仕事のコツ」が多数展示されています。
 過去の制作物の手描きラフ、企画書、カンプ、色校正、校正に対する赤字…!通常は絶対に見られない、でも一番知りたい仕事の秘訣がずらりと並んだ企画展。展示の準備を行う私たちgdcスタッフですら思わず「これは勉強になる…」と唸ってしまった、充実の内容です。

 「スクール オブ グラフィックデザイン」展、ぜひ会場に足を運んでみて下さい。書籍の発売も楽しみにしていただけたら幸いです。

2010年は「WATER SUMMER」!東京ミッドタウン夏イベント開催中。

先週末、梅雨明けと同時に、東京ミッドタウンの夏イベント「MIDTOWN♥SUMMER」が始まりました!
今年のテーマは「WATER SUMMER」。今回もgdcがビジュアルを担当させていただきました。

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様々な水の表情を捉えた写真は、瀧本幹也さんの撮影によるもの。
文字も、合成ではなく水部分と共に撮影し1枚の写真に収めています。
水の撮影はとても大変かつアナログな作業でしたが、美術の柳町建夫さんのお陰でスムーズに進行し、現場はとても和やかでした。シャッターを切る度、まったく違う写真が生まれるので、「おーっ!これもいい!!」と1枚ポラが上がるごとに歓声が。本当に楽しい撮影現場でした!

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「MIDTOWN♥SUMMER」は8/29(日)まで。昨年から更にパワーアップしたMIDTOWN WATER WORKS(水花火)を始め、カフェやASHIMIZUなど、水を使った様々なイベントが行われています。そして8/7(土)~8/15(日)のKids Week期間には、様々なキッズイベントに加え、特別に日中のWATER WORKSも実施!芝生の上で水を楽しめるイベントは、子ども達にとって最高に楽しいひとときになりそうです。

広告を作りました。7/17(土)18(日)多摩美術大学オープンキャンパス

今朝の朝日新聞に、多摩美術大学が7段広告を出しています。そして本日まで、多摩美術大学の広告が原宿駅をジャック中です。
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7/17(土)18(日)は多摩美術大学のオープンキャンパス。その一連の広告や当日用のアイテムを制作させていただいています。
多摩美術大学は水野の母校。gdcスタッフの中にも卒業生が数名います。母校の広告を担当させていただけるという名誉に身の引き締まる思いで臨みましたが、制作にあたっては、悩みました。
優秀な諸先輩方を数多く輩出している多摩美という大学がいわゆる「宣伝広告」を出す、というのは、正しい選択なのか?
考えた末に、単なる宣伝ではなく、大学の姿勢を伝えるメッセージを作り、誠実に表現していくことにしました。

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写真だと分かりづらいのですが、VIを配したB1ポスターには、表裏から編み目のように、細い折り筋をたくさん入れています。「ものをつくる」ことを学ぶ大学だけに、折るだけで自由自在に様々なものを作り出せるようなポスターを考えました。印刷技術的には非常に難しかったのですが、印刷会社の方が試行錯誤を繰り返してくださり、実現することができました。

八王子にあるキャンパスは年々施設が充実し、とても気持ちのいい空間になっていました。あんな素晴らしいキャンパスで4年間を過ごせるなんてうらやましい!
大学の4年間は、その後の人生にきっと大きな影響を与えます。美大受験を考えている多くの皆さんが、オープンキャンパスに足を運び、多摩美の魅力を知ってくださったら嬉しいです。

原宿駅広告の前で盛り上がる担当デザイナー上村昌(入社7年目)。多摩美卒です。
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「東京都現代美術館」サイン計画

notesを更新しないまま、1ヶ月以上経過していました…。それどころかこの情報は、手掛けてから3ヶ月以上経ってしまいましたが…

東京都現代美術館のサイン計画を担当させていただきました。
今年の4月から、館内サインが新しくなり、エントランスホールの椅子等も変わっています。

美術館の主役はあくまで作品。サインとしての機能はきちんと果たすが、家に帰ったらどんなサインだったか忘れてしまうくらいさりげないものにしたい。
こんな考えを元に、サインを作るにあたっては、シンプルでオーソドックスなものを心がけました。

東京都現代美術館は、長いエントランスホールが印象的です。
そのエントランスホールの比率をサインボードに落とし込み、白い横長の形=案内サイン、と認識していただけるよう作っていきました。英語表記は、重要なものはALL CAPS(全て大文字)、重要度の低いものはsmall caps(全て小文字)、その中間に位置するものはCap & Low(大文字と小文字)。海外の官公庁や美術館など公式な場所では、この表記を用いていることが多いそうです。

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東京都現代美術館では、いつも素晴らしい企画展が開催されています。少し遠い、という印象を持っている方も多いかもしれませんが、行く価値のある美術館。ぜひ足を運んでみてください。
キュレーターの長谷川祐子さんの著作『女の子のための現代アート入門』もお薦めです。

NY ADC賞でBronze(銅賞)を受賞しました。

ニューヨークで1920年に設立され、今年89回目を迎えた「ニューヨークADC賞」。長年にわたり、世界のデザイン・広告界をリードしてきた賞です。
そのNY ADC賞で今年、gdcがBronze(銅賞)を受賞しました。

受賞作は、kurkku「PRE-ORGANIC COTTON PROGRAM」のポスター。
「プレオーガニックコットンプログラム」とは、綿花農家のオーガニックコットン栽培を支援するためのシステム。オーガニックコットン認定を受けられるまでに作られたコットンを『プレオーガニックコットン』と名付け流通させることで、農家の経済的負担を減らし、オーガニックへの移行をサポートしています。
パンフレット制作のためインドの綿花畑を訪ねたりTシャツブランドを立ち上げたり…。
一緒に様々な経験をさせていただいたプロジェクトスタッフの皆さんが喜んでくださったことが、何より嬉しかったです。

5月19日、ニューヨークでの授賞式には、担当デザイナー久能真理と、川田拓人が出席してきました。

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プレオーガニックコットンは、最近では様々なブランドの服に使われるようになってきています。どうか、今後も一層大きく広がっていきますように…!

世界三大広告賞の「One Show」、今年も受賞しました!

世界三大広告賞のひとつ「One Show」。世界初の国際広告賞として30年以上前にスタートして以来、最高峰の広告賞のひとつとして常に注目を集めてきた賞です。
good design companyは、2005年のSilver(銀賞)三作品同時受賞を皮切りに、2006年にはGold(金賞)、2008年にはBronze(銅賞)2009年にはSilver(銀賞)とBronze(銅賞)をダブル受賞…と、ほぼ毎年受賞してきました。
そして2010年も、菊地成孔さんのCD「花と水」のポスターがBronze(銅賞)を受賞しました!

5月10日(月)にニューヨークで開催された授賞式。
受賞作の担当デザイナー・上村は、gdc勤続7年目の長期特別休暇を利用しニューヨークへ!授賞式に出席してきました。世界各国から集まったクリエイター達に、たくさんの刺激を受けたようです。

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今年のgdcは他にも、NY ADC賞、D&AD賞で銅賞が決定しています!詳細は改めてご報告させていただきます。

ところで…
上村にとって今回は、初の海外一人旅。なんと上村、1回目は社員旅行、2回目はロケと、水野と一緒にしか海外に行ったことがないのです…。NY一人旅にお薦めのグルメ情報などお持ちの方は、ぜひ水野学(gdc)のTwitterアカウント
@g_d_c
まで情報をお寄せ下さい!

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5/9(日)ナガオカケンメイさんとトークショー@D&DEPARTMENT

ゴールデンウィーク最終日も気持ちの良い快晴です!
当日の告知になってしまい恐縮ですが、
本日・5/9(日)、
ナガオカケンメイさんと水野学のトークショーがあります!

NIPPON VISION 3 DESIGN TRAVEL』トークイベント
日時 5月9日(日) 15:00~16:30 
会場 D&DEPARTMENT PROJECT TOKYO 2F 特設会場にて
   世田谷区奥沢8-3-2
 ※当日先着順、参加無料

ロングライフデザインをテーマに活動するD&DEPARTMENTが毎年行っている企画展「NIPPON VISION」。3回目の今年は「観光」をテーマに47都道府県の観光につながる宿泊、交通、観光ポスターや小型の冊子などが集められ、日本が観光をデザインしていく過程を感じられる企画展になっていました。2月に松屋銀座で開催され話題を呼んだこの展覧会は、D&DEPARTMENT6店舗で巡回展示を予定。現在、東京店で開催されています。
今日のトークイベントのテーマは、旅館や観光にデザインが果たせる役割について。ナガオカさんは、日本をデザインの視点で旅するトラベルガイドブック「d design travel」を発行するなどさまざまな取り組みをしていらっしゃいます。水野は本来はゲストという立場ですが、ナガオカさんから色々なお話をお伺いできるのを楽しみにしているようです。

そしてもうひとつギリギリの告知が…。
東京ミッドタウンで開催されている「OPEN THE PARK」、本日が最終日です!「都心の豊かな緑とともにあるライフスタイル」を提案するMIDPARK PROJECT 2010の一環として、東京ミッドタウン内に広がる心地よい芝生広場エリアを中心に、様々なイベントが展開されています。
すでに終わってしまったイベントもあるのですが(すみません…)、世界最大級のワイン祭「WURSTMARKT」はまだ開催中。芝生に寝ころんでワインを楽しむ贅沢なひとときを味わいに、足を運んでみて下さい!

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南アフリカ・ケープタウンで開催された国際デザイン会議でスピーチ。

本日水野は、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)での授業。今年で3度目のゲスト講師です。
4月からは桑沢デザイン研究所の非常勤講師も務めており、更に、京都、大阪、福岡…と、今年に入ってからだけでもかなりあちこち講演に行っていますが、そんな中、一番遠い場所で行った講演が、2月下旬、南アフリカ・ケープタウンで開催された国際デザイン会議『Design Indaba(デザインインダバ)』でのスピーチでした。

『Design Indaba』は、1995年から開催されている南半球最大の国際デザイン会議。毎年、クリエイティブの第一線で活躍する約40名のスピーカーが世界各国から招かれます。
その顔ぶれは多岐にわたり、過去のスピーカーは、テレンス・コンラン、ジャスパー・モリソン、ブルース・マウ、ポール・スミス…等、専門ジャンルは様々。料理界から、エル・ブジのフェラン・アドリアが登場した年も!過去に招聘された日本人も、山中俊治さん、深澤直人さん、松永真さん、福田繁雄さんなど錚々たる諸先輩方が並びます。
山中俊治さんから推薦していただき、今年の『Design Indaba』のいわば日本代表選手として、水野学が選ばれました。

飛行機を乗り継ぎ、丸1日以上かけてようやくたどり着いたケープタウン。美しい街です。テーブルマウンテンの手前に見えるのは、サッカーワールドカップが開催されるスタジアム。
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出番を待つ水野。1500人入る会場は満席、別会場で更に1000人が聞いていたとか。
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スピーチは、大好評でした!
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スピーチ後は、取材やインタビューが続々。
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交流パーティーは、サッカースタジアムを貸し切って。
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ケープタウン在住のファミリーに招かれてのホームパーティー。出席者の出身地は、なんと南極以外の全大陸を網羅。デザインだけでなく、政治、経済、文化、環境問題…あらゆることについて語り合い、刺激的な時間でした。
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ホームパーティーですっかり仲良くなった、ドキュメンタリー映画監督ダグ・プレイさんと奥様。彼が撮った『スクラッチ』は日本でも話題になりました。

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トード・ボーンチェさんには以前竹尾ペーパーショウに協力していただいていたので、直接会えて嬉しかったです。この他にも、素敵な出逢いがたくさんありました!
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Design Indabaの主宰者、 ラヴィさん。すばらしい経験をありがとうございました!
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ところで…
twitterを始めてみたら、たった1日でフォローが600人近くになり驚きました。twitterのスピード感を肌で感じました…。

gdcに突然の来訪者。「くまモン」とは一体…!?

昨日、gdcに突然お客様が訪ねてきました。
大きな瞳とつやつやの黒髪、バラ色の頬が印象的な…

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「くまモン」です。

この「くまモン」、九州のとある県に度々出没し、じわじわと人気を獲得しているとか。
地元のお祭りに参加したり…
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イベントの来賓として鏡開きをしたり…
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県知事といっしょに舟に乗り込んだり…
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「くまモン」の名前の由来は、「熊本者」。
そう、熊本県のキャラクターなのです。
来年3月の九州新幹線全線開業に向け、熊本県出身の小山薫堂さんが提案した「くまもとサプライズ」キャンペーンのキャラクターとして大活躍中。やたらびっくり顔なのは、熊本のさまざまな魅力(サプライズ)に驚きまくっているからでしょうか。
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キャンペーンロゴ、キャラクター制作共に、gdcが手掛けました。

イベントなどに引っ張りだこで大忙しのくまモンですが、普通にふら~っと市電に乗り込んでくることもあるとか!?
見かけたら、どうぞ気軽に声をかけてあげてください!(男の子です)